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| ☆ 介護をする人の健康管理に十分注意しましょう。 |
| 高齢化社会の老人介護は、介護者も若くはありません。家庭で病人やお年寄りを介護するのは重労働で、気苦労の多いものです。しかも、長期間になりがちで、介護をする人のほうが倒れてしまうケースもありますので、介護者自身の健康管理も十分行う必要があります。栄養のバランスに気をつけて食事をし、なかなか難しいでしょうが、できるだけ睡眠を取り、気持ちを切り替えることが大切です。体が疲れていても心が豊かであれば苦労が楽しみへと変えることができます。 |
| ☆ 頑張りすぎに要注意!! |
| 家庭で介護をする場合、どうしても一人に負担が集中しがちですが、いかにその負担を分散させ、上手に手を抜くかが介護を長続きさせる秘訣になります。家族でできることを分担するのはもちろんのことですが、タイムスケジュール表等を作って、責任の所在をはっきりさせたり、親戚に応援を頼んだりするのもいいでしょう。「一人ですべてをカバーすることは無理なのだ」ということを周囲の人にはっきり認識してもらうことが大切です。一人で抱え込んでも結局無理が出て介護をされる人にとってもマイナスになってしまいます。 |
| ☆ いろいろなサービスを活用しましょう。 |
| 現在は家庭介護に関する公的、私的サービスは様々なものが沢山あります。そのサービスを使うことで、介護が楽になり、より良い介護ができるのであれば、利用しない手はありませんね。入浴サービスや短期間病人を預かってくれる制度、日常品の貸し出し、困ったときの相談窓口もありますので、手続きに怖がらずに、積極的に利用してください。 |
| ☆ 介護の必要な部分をみ極めよう!! |
| お年寄りを介護する場合、大切なことは人生の先輩として生きてきた歴史に敬意を払い、日常生活の介護にあたっては、少しでも残された機能を、可能な限り生かし、可能性を追求する態度が必要です。しかし、お年寄りの抱える障害によったは、理解力や判断力の低下、また聴力の低下や言語障害のある人も少なくありません。ややもすると、一方通行でお仕着せの介護になってしまうおそれがあります。ですから、お年寄りの障害の程度を医療者から十分に説明を受けて正確に把あく握した上で、介護の必要な部分をしっかりと見極めるようにしてください。 |
| ☆ あせらないでじっくり構えて |
| お年寄りになると、あらゆる動作がゆっくりで、何をするにも時間が掛かります。そこで時間がもったいないとばかりに、介護する人がやってしまうのはいいことではありません。できることをお年寄りから取り上げてしまうと、できることもいつの間にか自分ではできなくなり、介護が必要になってしまうのです。お年寄りができることは、たとえどんなに時間が掛かっても自力でやらせる事が寝たきりになることを防ぐポイントです。イライラすることもあるでしょうが長い目で見れば、お年寄りのペースに合わせて介護するほうが、負担は少なくなるはずです。 |
| ☆ お年よりは精神的なダメージ弱いですよ。 |
| お年寄りは、身体的機能の衰え・職業からの引退・子供の自立・配偶者との死別・社会的交流の減少生きる目的の喪失など、多くの喪失を体験します。しかも、長い人生体験の中で、喪失感の感じ方やとらえ方は人それぞれ異なっているものです。経済力もなく、身体は衰え、家庭や社会においても、その位置と役割が変化するために気力がうせ、悲観的になり、ひがみっぼくなるのも無理のないことでしょう。このような様々な喪失感が、周囲の人と摩擦を引き起こし、人間関係にトラブルを生じさせる原因になるのだということを理解して、お年寄りと接してあげましょう。 |
| ☆ 価値観や経験を考慮してください。 |
| 身体的な衰えや喪失体験などのマイナスばかりでなく、お年寄りは長い人生を生きてきた訳ですから人間的にも包容力に溢れ、寛容で思慮深く、生活の知恵や芸術的な技能には磨きが掛かってくると言えるでしょう。このような、老人の生活規範・態度・価値観や、生きてきた時代背景などを考慮することも大切です。周囲の人は今現在のお年寄りの姿だけを見るのではなく、人としてどんな人生を送ってきたのかを知ることで、また別の人間像が見えてくるかもしれません。 |
| ☆ お年寄りは漠然とした不安を抱えています。 |
| お年寄りは心身が弱り、どんなに頑張っている人でも、他人の手を借りなくては生活できなくなる状況が差し迫り、『死』が近いうちに訪れることを知っています。ですからお年寄りは、自分がそういう状況になることに対して、漠然とした不安を抱えているものです。たとえば、配偶者に先立たれて一人になり、周囲の者から見放され、見捨てられるのではないかという不安。老いて病み、痛い思いをし、苦しみながら一人で死を迎えるのではないかなど、受け入れがたい思いがあるのです。 このやるせない気持ちをうまく表現できないため、落ち着きがなくなる、寂しがる、悪口・不満・非難などをよく口にするようになる、猜疑的になるなどの言動をとるようになります。お年寄りにはうつ状態の人が多いと言われますが、その理由はこのようなことが原因となっています。人間だれもが通る道ですのでその気持ちや思いを受け入れ、十分理解し、お年寄りの気持ちに添って考え、安心感を与えてあげることが大切です。 |
| ☆ 長い生活歴を大切に!! |
| お年寄りは長い生活歴を持っています。つまりその習慣やリズムが生活の中にしっかりと刻み込まれているのです。介護する際も、過去と現在のひらきがあまり出ないようにしたいものです。特に環境や生活のリズム、習慣には配慮する必要があります。 |
| ☆ 自尊心を尊重しよう!! |
| 長い人生を生き抜いてきた誇りと自負をどんなお年寄りも持っているものです。今は力なく弱って衰えていても、自尊心は何よりも大切な支えなのです。ですから、「〜してはいけませんよ」とか、「ボケルわよ」など、命令口調の言葉、見下した言動はお年寄りの心を深く傷つけます。そういう態度によって、お年寄りは心を閉ざし、どんどん意固地になっていくものです。周囲の人は、今日まで長い年月を生き抜いてきた自信と誇りを尊重し、敬う気持ちを持つことが必要です。 |
| ☆ 日常生活に適応できるように!! |
| ここ数年、老人医療は徐々に変化し、「キュア(治療)からケア(世話)の時代」と言われています。つまり、病気が完全に治る可能性がとても低い場合、少しの障害が残っていても、病院で寝たきりの入院生活をさせるのではなく、多少の不便があっても、自宅や施設で日常生活に適応してもらおうというものです。お年寄りが日常生活に適応し、できる範囲で自立できるような介護とケアをすることがお年寄り自身はもちろん介護をする人にとっても、重要なことなのです。 |
| ☆ 病状悪化を予防しよう!! |
| いったん失われてしまった生活機能を回復させるには、莫大な時間と労力が必要で、不可能な場合も少なくありません。そのため、家庭介護でもっとも重要なことは、予測と予防なのです。たとえば、脳卒中で動かすことのできる手足も、動かさないままでいると、開節が硬くなり、筋肉が萎縮し、座ることも立つこともできなくなってしまいます。また、寝たきりになることにより、精神的に知的刺激が不足してボケ症状も現れてきます。こういったことをあらかじめ予想して、動かすことができる部分は意識的に動かし、寝たきりにさせないことで、症状の進行と悪化を防ぐわけです。 |
| ☆ 何ができるかに目を向けよう(でも無理しては行けません!!) |
| お年寄りがどんな症状で、どんな状況にあっても、介護する人はできないことに目を向けるのではなく「何ができるのか」を考え、前向きな姿勢を持つことが大切です。そして、少しずつでもお年寄りの自立・自律を妨げないように注意しなければなりません。最近は、医療や看護の状況も変化してきています。病院の中にも相談部、訪問看護部を持つところも増えてきましたし、地域的にナース・ステーションができた所もあります。そういった公的・私的な施設を有効に利用し、より効果的で充実した介護をすることで、お年寄りは快適な生活を送ることができますし、介護する人も負担を軽くすることができるのではないでしょうか。 |
| ☆ 老人は人それぞれです。 |
| 生命が成長・発達した後の変化を老化(加齢)と言います。腰が曲がったり、髪が白くなったり、しわが増えるなどの変化が現れてくるのも老化現象です。原因は明らかではありませんが、細胞の減少臓器の重量の減少、ホルモンの反応など、いろいろ影響しあって起こると考えられています。法律的には、65歳以上を、老齢年金の受給年齢や、国勢調査時の老年人口の対象としてはいますが、「老化」のスピードや現れ方、自覚の仕方は、人によって様々で、受け止め方も違うものです。年齢だけで簡単に判断できるものではありません。 |
| ☆ 運動能力の変化 |
| 神経機能の低下により動作が緩慢になり、身体の安定性を欠くために転倒しやすく、骨折をすることがしばしばあります。また、立ったときの垂心の動揺が大きくバランスがうまくとれなくなります。筋力や持久力も低下し、疲労しやすくなります。また、筋肉がやせるために体内の水分貯蔵が減り、脱水症状を起こしやすくなります。骨は骨量が減少し、骨粗軽症を起こしやすくなりますが、特に女性はホルモンの関係から、男性よりも骨粗寮症になりやすく、骨折もしやすいようです。その他、脊柱の椎間板の変形により背中が丸くなり、姿勢の変化が見られます。 |
| ☆ 感義機能の変化 |
| 視覚的には、40歳くらいになると眼球の水晶体の屈折力が変化し、老眼と言われる状態となります。そのため、文字の判読が困難になり、疲労感や頭重感が生じます。聴力の低下は、高音域が聞き取りにくくなりますが、低音域はそれほど変化しませんので、耳元ではっきり話をすれば聞き取れるはずです。ですから、家族が重症の病気で寝込んでいるお年寄りの近くで、お葬式の話をヒソヒソとしていたら、全部本人に聞こえていて、そのお年寄りが元気になったとき、取り繕うのに大変だったという詰もあります。 |
| ☆ 呼吸器系の変化 |
| 肺の弾力性が低下するため、息を吸って吐くという換気能が低下します。また、たん疾を身体の外に排出する機能も低下しますので、風邪をこじらせて肺炎になるなど、症状が悪化・長期化しやすくなります。 |
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